国土交通省発表 令和6年地価公示ランキング「神戸市東灘区」版

国土交通省が3月に発表した令和6年度の地価公示は、全国平均(全用途)で2.3%上昇とバブル期以来の高い伸率での上昇となりました。「地価公示」とは、毎年1月1日現在の土地取引価格を国土交通省が調査公表するものです。
また、兵庫県では、神戸市中央区三宮町1丁目の三宮センター街が1平米あたり667万円という価格で13年連続で県内最高額となりました。兵庫県内でも全体的には上昇傾向となっており、住宅や土地の購入・売却等をご検討になられている方々も気になるところかと思います。そこで、今回、私たちが身近に接している神戸市東灘区内の地価についてランキング形式にて調査結果発表致します。尚、東灘区は計33地点の地価公示(用途区分「住宅地」)が設定されておりますが、地価公示の単価と実際の取引単価とは価格乖離があることを予めご承知下さい。
(場所・地点にもよりますが、東灘区全体的には実際の取引価格の方が高い傾向です。)

 

 

令和6年度 神戸市東灘区の地価公示ランキングトップ10(住宅地域版)

※番地については、国土交通省が公開している表示を掲載しております。

 

◆第1位「岡本2丁目9-26」 平米あたり604,000円
同一需給圏は阪急電鉄神戸本線及びJR東海道本線沿線の神戸市東部から芦屋市、西宮市にかけての閑静な住宅地域全体である。需要者の中心は、圏域内の居住者が中心であるが、人気エリアであり、圏域外からの転入も見られる。東灘区の土地需要は山手を除き底堅く、住環境の特に良い当該地域は、従来から需要が旺盛である。取引が少ないため、中心となる価格帯の把握は難しく、画地規模によって異なるが標準地の画地規模で概ね2億円前後である。

◆第2位「御影郡家2丁目5-21」平米あたり599,000円
同一需給圏は阪急電鉄神戸本線及びJR東海道本線沿線で神戸市東部・芦屋市・西宮市の優良な住宅地域。需要者は神戸市・阪神間諸都市の居住者が大半であるが、一部圏外からの転入者も見られる。住環境、利便性等に優れ、住宅地としての選好性は強い。優良な住宅地は供給が少なく希少性があるため需要は総じて底固い。土地価格が1~2億円程度の物件が多く見られるが、分割して総額を抑える傾向も強い。

◆第3位「住吉本町1丁目16-3」平米あたり542,000円
同一需給圏はJR東海道本線及び阪急電鉄神戸本線沿線で、神戸市及び阪神間諸都市の圏域に存する良好な住宅地域である。主たる需要者は神戸市及び阪神間諸都市の居住者が大半であるが、一部圏外からの転入も認められる。当地域は利便性と良好な住環境を備えた地域として選好性が高い。需要の中心価格帯は標準地と同規模程度であれば15,000万円程度と高額となることから、分割して総額を抑える傾向も見受けられる。

◆第4位「本山北町6丁目6-5」平米あたり500,000円
同一需給圏の範囲は、阪急神戸本線沿線、JR東海道本線沿線の神戸市及び阪神間諸都市に所在する住宅地域である。需要者は圏内に居住する富裕層等が多く、大阪市内からの転入者も見られる。利便性と良好な住環境を備えた地域であり、需給市場は概ね強含みで推移している。中心的価格帯は、200㎡程度の土地で1億1000万円程度となっている。

◆第5位「本山中町3丁目8-20」平米あたり490,000円
同一需給圏の範囲は、JR東海道本線、阪急電鉄神戸本線及び阪神電鉄本線沿線で、神戸市東部及び阪神間諸都市に存する住宅地域である。需要者は大手及び中堅の不動産会社等が中心であり、建築費の高騰を受けても、東灘区ではマンション素地の供給が稀少であり、特に利便性と良好な住環境を兼ね備えた地域の人気は総じて高い。総額での中心価格帯については画地規模等により多岐にわたる。

◆第6位「岡本6丁目2-24」平米あたり475,000円
同一需給圏は阪急電鉄神戸線及びJR東海道本線の沿線で、神戸市東部及び阪神間の住宅地域を包含する圏域。需要者は同一需給圏内に居住し、大阪・神戸方面を勤務地とする自営業者や富裕層個人が中心である。岡本地区は住環境・利便性ともに良好で従来から名声の高い地域であり、需要は堅調に推移している。市場の中心となる価格帯は規模等によってまちまちで総額は把握しがたいが、土地は1㎡あたり50~60万円程度が需要の中心となっている。

◆第7位「御影郡家1丁目8-15」平米あたり437,000円
同一需給圏は、阪急電鉄神戸本線及びJR東海道本線沿線等で神戸市及び阪神間諸都市の圏域に存する住宅地域である。需要者は神戸市、阪神間諸都市の居住者が中心であり、一部圏外からの転入も認められる。御影郡家エリアは住環境及び利便性に優れていることから需要は堅調である。取引の中心となる価格帯は、画地規模により様々であるが、標準地と同規模程度であれば土地は7,000万円~1億円前後である。

◆第8位「田中町2丁目16-14」平米あたり425,000円
同一需給圏は阪急電鉄神戸線、JR東海道本線、阪神電鉄本線等で、概ね神戸市及び阪神間諸都市に存する住宅地域である。需要者の中心は神戸・阪神間の居住者のほか、同一需給圏外からの転入者も見られる。摂津本山駅にも近く、都心回帰の動きから転入傾向が比較的強い地域で、土地需要はやや強含みで推移している。標準地と同規模程度であれば土地は8000万円前後が需要の中心である。

◆第9位「西岡本5丁目9-7」平米あたり414,000円
同一需給圏は阪急神戸本線及びJR東海道本線沿線の圏域に存する住宅地域である。需要者は神戸市、阪神間諸都市の居住者を中心とする高所得者層である。低層住宅が建ち並ぶ閑静な住宅地域であり、街路状況も良好で、地域選好性が認められる。需要は堅調であり、地価は上昇基調が継続している。土地は180㎡で1億円程度が取引の中心価格帯となっている。

◆第10位「本山南町5丁目1-27」平米あたり380,000円
同一需給圏は阪神本線沿線等で神戸市及び阪神間諸都市の圏域に存する中規模の住宅地域である。需要者は神戸市及び阪神間諸都市の居住者が多いが、同一需給圏外からの転入者も見られる。東灘区内の住宅地としては阪神本線沿線で価格水準は中位にあるが、利便性から需要は底堅く、地価は上昇傾向が続いている。土地は約5,000万円~8,000万円前後程度の物件が取引の中心となるが、細分化により総額を抑える傾向も見られる。

 

以上が、東灘区内の地価公示ランキングトップ10です。
この地域をよくご存じのであれば、ある程度は想定できるランキングかと思います。ただ、このランキングはあくまで、国土交通省が定めた地価公示地点のランキングであり、地価公示を定めていない地点でも高額地価の場所は存在します。つきまして、本ランキングは参考程度にてご覧ください。

 

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(関連コラム)

神戸市東灘区の公示地価ランキング(令和5年度)
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東灘区の町別人口・世代別ランキング
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