空き家を活かす!空き家の理由と対応方法『家財が残っている』編

前回のコラムご案内させていただいた通り、持ち家を空き家にしている理由について、
大きく分けると3つあるとお伝え致しました。
今回は、2つ目の理由についてご案内致します。

 

理由②「持ち家に家財道具などが残っている。」
以前に住んでた家や相続した実家、「空き家のままではダメだ、何とかしなければ」
とは思っているけれど、
家の中には家具や荷物がまだ残っているから活用も売却処分も出来ないというケース。

必要なものは特に残っていないけれど、家財処分業者に依頼すれば費用がかかる。
けど、自分達で処分を行うには荷物が多すぎてとても大変。
リサイクルショップや各種買取業者に相談しても殆ど値段がつかず、買取金額は二束三文。
処分費用の問題と手間隙がかかり、結局そのままの状態で何年も放置している。

 

空き家に残地されている家財などの対処方法)

A)自分達で処分する。
この方法が最も費用負担が少なく済むことは言うまでもありません。

また、空き家(住宅)の所有者がその空き家に残置しているゴミを処分する場合は、
原則、家庭ゴミという分類として取り扱われることから、
地域のゴミステーションに捨てることが可能です。
(ゴミ処分を業者に依頼すれば、産業廃棄物となり、ゴミステーションでは処分できません。)
処分方法は、小物についてはそれぞれ分別を行い、
指定曜日の朝に地域のゴミステーションに捨てに行きます。
大型ごみ(家具等)については、地域の環境局などに事前連絡を入れて指定場所に持って行き、
少しずつ空き家に残地している家財を処分します。
この方法は、現在お住まいのご自宅から空き家までの距離が近ければ可能ですが、
遠方にお住まいの方にとっては困難です。
また、地域のゴミ出しのルールとして、一度に多くのゴミを出すことを禁止しているケースも多く、
少しずつ何回も捨てに行く必要があります。自分達で処分することを選択する人は、
ご近所にお住いの方や日常の時間にゆとりのある方など、限られた人かと思います。

 

B)処分業者に依頼する
これが最もスタンダードな方法です。

 

また、処分業者も大きく分けて「家財処分専門業者」と「リサイクル業者」の2つに分かれます。
違いは「処分」「買取」“どちらを主たる業務としているのか”です。
最近は、両社の違いはあまり無くなっていますが、
家財処分専門業者は処分業務を主としており、家財などの種類や内容により買取りも行うというスタイルです。
また、リサイクル業者は買取りが専門ですが、
買い取ることが出来ない残置物も買取り商品と一緒に撤去・処分してくれるスタイルです。

尚、一般的に、処分業者に依頼した場合の費用は概ね以下の通りです。

一般的な住宅規模の場合
◆家財一式(家具・家電一式)及び小物やタンス・収納内の荷物も全て残っている場合。
(そのまま生活が出来るような状況の荷物が残っている場合)
 費用:約30~40万円

◆家財一式(家具・家電一式)のみの場合。
(小物や収納内の荷物は全て整理処分している場合。)
 費用:約10~20万円

物量にもよりますが作業期間は長くて1週間程度、短ければ1日で終わります。
処分業者も短期間で複数の人員を注ぎ込み早く終わらせようとします。
処分費用については、業者によって価格差がある場合があることから、
ご自身でお探しになる場合は、複数見積もりは必須です。

 

C)空き家に残地している家財で必要な荷物がある場合はトランクルームをレンタルして保管する。
街中で見かけるコンテナハウスのようなトランクルームがこれに該当します。

 

また、近年では、空調機能が付いたトランクルームやセキュリティ設備が整ったものなど、
利用用途に合わせた様々なトランクルームが増えています。
費用については、面積規模や設備機能などにより異なりますが、安ければ5,000円/月程度からあります。

 

 

参考)建物を解体する場合、空き家に残地している家財の取扱い方法について。

 

古い空き家を解体するとき、空き家の中に家財が残っている場合は、
原則、解体前に家財を撤去・処分する必要があります。
理由は、ご周知の通り、近年、ゴミ処分については細かな分別が必要となることから、
家財が残地されている状態で解体を開始すれば、後の分別作業が大変となることから、
基本、解体業者は室内に残置物がない事を確認してから解体を行います。
ただ、木造一戸建て住宅の解体の場合、解体業者によっては木製家具などであれば、
そのまま置いていても良いというケースがあります。

 

 

上記、それぞれの対処方法は、空き家をお持ちの方のご事情などによって選択肢が異なると思います。
また、業者に依頼したり、トランクルームをレンタルする場合は、共に費用負担が発生します。
ただ、家財が無くなった空き家を賃貸活用することで、その費用程度は十分賄うことが可能です。
また、家財が残っていた当時は定期的に現地へ行き、
空気の入れ替えや通水など維持管理を行わなければなりませんでしたが、
賃貸活用することで管理手間もなくなります。
賃貸を希望されないのであれば、売却処分でも良いと思います。

空き家の中の家財を処分して賃貸活用したい、又は、売却したいけど、
どの処分業者に依頼すれば良いのかわからないとお考えの方もおられるかと思います。
そのような場合は、お近くの不動産会社にご相談されても良いかと思います。

 

不動産会社であれば、良心的な処分業者の1社や2社はご存じかと思います。
また、不動産サービスの中で、家財処分費用を不動産会社が負担してくれるケースもあります。


その他、空き家内に大切な家財や荷物などがある場合は、
保管する品々や物量に合わせてトランクルームの形態も豊富にあります。
トランクルームを借りた場合、当然ながらレンタル料が掛かりますが、
将来、空き家のまま放置することによる建物の劣化に伴う修繕費用負担リスクも考えれば、
検討する意味もあるかと思います。

 

「空き家に残地している家財を何とかしたいけど・・・、どうしよう。」
と悩んでいるだけでは解決は致しません。
どうぞ、ご近所の不動産会社にご相談してみて下さい。
何か良い方法があるかと思います。

もの余りの現代社会は、不動産も物品も所有や保管しているだけでは価値を見出せなくなりました。
使用してこそ利用価値が生まれる時代です。
「物の整理は心の整理」その通りだと感じます。

 

 

◆関連コラム
空き家の家財処分は必ず相見積もりを行いましょう
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