国土交通省がこのほど発表した、「平成25年度住宅市場動向調
査」結果によると、民間賃貸住宅に住み替えた世帯の定期借家制
度の認知度は、「知っている」と「名前だけは知っている」の合
計が38.6%で、「知らない」は60.9%。賃貸住宅に住み替えた世
帯の賃貸契約の種類を見ると、定期借家制度利用の借家は4.1%
となっている。
調査は首都圏・中京圏・近畿圏の1都2府7県で、平成24年4
月から翌年3月の間に、賃貸住宅に入居した人を対象に実施。
調査結果から賃貸住宅に関連する事項を取り上げる。
民間賃貸住宅入居世帯における入居の選択理由は、「家賃が適
切だったから」が最大の理由となっており、次いで「住宅の立地
環境が良かったから」「住宅のデザイン・広さ・設備等が良かっ
たから」など。
住宅の選択理由となった設備等として、「間取り・部屋数が適
当だから」を挙げる世帯が最も多く、次いで「住宅の広さが十分
だから」が続く。
賃貸住宅の建築時期は、「平成17年以降」が31.5%、「平成7
年~16年」が20.6%、「昭和60年~平成6年」が22.1%で、平均
築後年数は16.0年となっている。
入居世帯の居住人数は、1 人が最も多く、次いで2人、3人と
続く。1世帯当たりの平均居住人数は2.2人。
高齢者がいる世帯は10.0%となっており、そのうち高齢者のみ
の世帯は51.9%を占めている。高齢者がいる世帯における高齢者
の平均人数は1.4人。
入居した家賃の平均は月額7万1,056円で、共益費の平均は月
額3,055円。敷金、保証金があったという世帯は71.4%。敷金、
保証金の月数をみると、「1ヵ月ちょうど」が45.7%、「2ヵ月
ちょうど」が34.8%となっている。
礼金があったという世帯は48.6%で、約半数。礼金の月数をみ
ると、「1ヵ月ちょうど」が最も多く、更新手数料があるという
世帯は37.3%、更新手数料がないという世帯は51%となっている。
更新手数料の月数をみると、「1 ヵ月ちょうど」が最も多い。