近年もまだまだ続いている、住宅建設ラッシュ。
その中には、投資用マンションなどの賃貸活用を目的としている住宅も多く含まれています。
世間が一般的に思い浮かべる賃貸住宅は、ワンルームマンションや2LDK~4LDK程度の
ファミリーマンションをイメージするのではないでしょうか。
また、賃料については、地域格差があるものの、4~5万円程度(ワンルーム等)から
20万円程度(ファミリーマンションや貸家)までの賃料設定内で流通している
賃貸住宅が多いのが実情です。
ただ、東京都内などでは、ワンルームでも賃料8~10万円や、
ファミリーマンションでは賃料30~40万円という住宅も珍しくありません。
東京都内以外の地域で月額賃料が30万円以上もすれば立派な賃貸住宅ですが、
住宅市場には賃料30万円どころか、100万円超の賃貸住宅が存在するのです。
世の中、上を見れば限がないですが、当然ながら需要・ニーズがあるからこそ存在するのです。
特に東京都内では、そもそもの賃料や地価が他の地域と異なることから、
100万円超の賃貸住宅の流通量は比較的多めですが、
それでも年間1200万円以上の賃料を支払う余裕がある方は、
東京都内でもほんの一握りの人だと思います。
それでは、毎月の賃料が100万円超の賃貸住宅に住む人とは、
どのような方なのでしょうか。
一般庶民とはかけ離れた特別な社会的地位の方や芸能人・著名人・財界人・実業家etc・・・、
また、企業や組織が借りるケースなど、利用目的も様々かと思いますが、
富裕層の方々が求めている賃貸住宅とはどのようなものなのでしょうか。
1.広さを求めている
賃料100万円以上する高級賃貸住宅の面積は、一般的な住宅の2倍・3倍は当たり前です。
一般的なマンションの場合、3LDKのファミリーマンションで約70㎡~80㎡程度です。
広いマンションでも100㎡程度までが目安でしょう。
それに比べて高級賃貸マンションでは、200㎡程度の住宅面積は普通で、
物件によっては300㎡超のマンションもあります。また、賃貸一戸建の場合、
敷地面積が1000㎡(約300坪)以上の物件もあり、
お庭も手入れが行き届いた日本庭園やガーデニングが施されているものなど、
まるで敷地内が公園のようなものもあります。
尚、複数台駐車可能な駐車場があることは言うまでもありません。
2.万全なセキュリティ(防犯・安全性)を求めている。
富裕層は守るべき大切なものが沢山あります。
よって日常生活においては防犯・セキュリティも大切なポイントとなります。
賃料100万円超の高級マンションでは、オートロックや防犯カメラなどの設置は勿論、
警備会社等による24時間365日有人管理や、室内外における様々な防犯システムなど
最新のセキュリティ対策が施されています。
尚、近年では、都心のタワーマンションなどでも、高レベルのセキュリティ対策が行われていますが、
棟内上層階のペントハウスには高層階専用のエレベーターや、
専用のセキュリティなどが設置されている物件もあります。
3.室内の設備仕様や内装デザインなど高いレベルのクオリティを求めている。
建物面積が200㎡や300㎡もある住宅には、
バスルームやシャンプードレッサーなど複数設置されているケースは普通です。
また、キッチン設備も最上級クラスのシステムキッチンが設置されており、
快適な日常生活を過ごすための空調機能やその他様々な設備仕様が備え付けられていることは
容易に想像できるでしょう。
また、建具や床、その他内装仕様なども専門家が見ればすぐにわかるような
高級材料を使って仕上げています。
隅々まで拘った内装や設備仕様、富裕層の方々の満足を得るためには全てにおいて
高クオリティが求められます。
4.自分達に見合う環境を求めている
「高級住宅街」という表現があります。その言葉の定義は主観的なものであり、
特段定められている要件などはありませんが、
一般的には富裕層が集まった街やコミュニティを形成している地域を指します。
有名な地域としては、東京方面では「白金」「田園調布」「松濤」「南麻布」「成城」「青葉台」など、
全国的に有名です。
また、関西では、芦屋の「六麓荘」や西宮の「苦楽園」エリア、大阪市内の「帝塚山」や「北畠」など、
とても立派な住宅が建ち並んでいます。
実際、一般庶民と富裕層とでは経済観念や価値基準など求める地域環境が異なります。
例えば、芦屋の六麓荘エリアは、自治会の入会金が50万円とも言われています。
実際のところは不明ですが、電線地中化や地域内のセキュリティ対策など、
地域内の治安や環境を守る上で一定の高額費用が必要ということでしょう。
このように、求める環境価値基準が同一の者同士が集まった結果、「高級住宅街」となるのです。
以上の通り、全ての条件が一定基準以上のでなければ富裕層の方々が借りることはありません。
例えば、セキュリティ万全な最新の設備仕様が施された住居面積250㎡の賃貸住宅が、
工場や倉庫が建ち並ぶ地域にあっても誰も借りないでしょう。
工場や倉庫が建ち並ぶ地域というのは極端かもしれませんが、
「広さ」「立地」「環境」「セキュリティ(安全性)」の全てが揃って“価値”が生まれるのです。
どれか一つでも欠けると価値や魅力が大幅に下がってしまいます。
実際、高級賃貸住宅はその全てが一定基準以上に満たされており、
富裕層はその4つの中でどれが最優先の条件なのかを考え、借りる住宅を選別していきます。
また、賃料について、富裕層にとっては月額80万円と100万円の違いなどは、
あまり拘りや差を感じていません。
一般人からすれば、月々20万円の差額⇒年間240万円の負担差、莫大な賃料差として捉えるでしょう。
しかし、富裕層はその賃料の差よりも「自身が求めているものなのか」「希望や要望が適えられるものなのか」
が判断基準となり、金銭的条件は判断基準としての優先順位が低いのが特徴です。
一般人からすれば、それだけ高額な賃料を支払うのなら
マイホームを購入すれば良いのではないかという発想になりますが、
当然ながら富裕層にも様々な事情があり、
購入よりも身軽な賃貸住宅の方が望ましいという考えのもと賃貸を選択しているのでしょう。
また、「購入」「賃貸」同程度のクオリティの住宅に住むことを比較した場合、
取得諸費用や維持管理費など、購入するよりも賃貸住宅を借りる方が
コスト面から見ても経済的なのではないかと推測します。
高級賃貸住宅。賃料100万円・150万円・200万円・・、
一般庶民にとっては数か月分の家族の生活費になる金額を、
富裕層は住宅賃料のためだけに費やしているという現実。
庶民がそのような高級住宅に住めば、落ち着かずに夜も眠れなくなり、
一か月程で元の生活が恋しくなるかもしれません。
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