不動産会社と管理会社の違いとは!?

「不動産会社」と「管理会社」、何がどう違うのか・・、 一般の方には解り難いかもしれません。今回は、そのような疑問にお答えします。また、「不動産会社・管理会社どちらに相談した方が望ましいのか」という疑問にも、依頼内容別ケーススタディー(事例)も併せてご案内させて頂きます。


1.不動産会社・管理会社とは!?

1-1不動産会社とは
先ず、不動産会社とは、一般的に不動産売買・仲介・賃貸・管理などの不動産全般の業務を行う会社です。また、不動産会社の中でもそれぞれの得意分野があったり、逆に、売買は行うけど賃貸は対応していないなど、不動産会社によって取扱い業務や専門業務が異なる場合もあります。尚、賃貸住宅を取扱う不動産会社は住宅管理業務も行っているケースが多いです。その他、街の不動産会社は管理業務を行っていることが多いです。


1-2管理会社とは

ビル・マンション・商業施設などの建物や駐車場など、建物や施設の運営管理業務を専門(又は主たる業務)とする会社です。
また、不動産会社と同様、管理会社の中でもマンション管理専門やオフィスビル・テナントビル管理が得意など、専門性や得意分野が異なります。
特に、マンションの場合は賃貸マンションと分譲マンションに分かれますが分譲マンションの管理会社はデべロッパー系列(マンション分譲会社系列)の会社が多くを占めます。


2.不動産会社と管理会社の使い分け方

上記、ご説明の通り、不動産会社は不動産全般の業務の中に管理業務が含まれおり、また、管理会社は管理業務専門(又は主とする業務)として行われていることがわかります。
それでは、自分が不動管理を依頼したい時、どちらに依頼する方が望ましいのか、簡単にご案内致します。
・不動産仲介(賃貸斡旋など)と併せて管理を依頼したい場合 ⇒ 【 不動産会社 】
・分譲マンション一棟全体を自主管理していて、管理会社に管理を委託したい場合 ⇒ 【 管理会社 】
・一般的なマンション・アパート・駐車場の管理を依頼したい場合 ⇒ 【 不動産会社 】
・大規模なオフィスビルやテナントビルの管理を依頼したい場合 ⇒ 【 管理会社 】


2-1ケーススタディー(不動会社に管理を依頼した方が望ましいケース)

①引っ越しをして住まなくなった一戸建を賃貸で貸したい。貸した後の管理も依頼したい。
②親から相続したアパート、自分では管理出来ないので誰かに管理を依頼したい。
③実家の建物を解体し、その跡地を駐車場にした。その駐車場の募集と管理を依頼したい。
④使っていない分譲マンション一室を賃貸したい。またその後も管理も依頼したい。

※ポイント

 「家を貸したい」「駐車場を管理して欲しい。」「アパートの部屋を斡旋・管理して欲しい。」等々・・・、一般的な家・マンション・アパートなどの不動産賃貸管理については不動産会社に依頼する方が望ましです。理由は、賃貸(お部屋斡旋など)と管理業務が一体となっているケースが多く、その業務を一体化することで、その後の管理業務もスムーズに行うことが可能だからです。


2-2ケーススタディー(管理会社に管理を依頼した方が望ましいケース)

①自主管理で運営してきたマンション管理組合業務を管理会社に依頼したい。
②テナントが多く入居している繁華街の商業ビルの管理を依頼したい。
③所有する駅前オフィスビルの老朽化に伴い、大規模修繕工事の相談をしたい。

※ポイント
分譲マンション全体の管理や大規模マンション・大規模オフィスビル商業ビルなどは、管理業務が煩雑になることから、管理を専門としている管理会社に依頼する方が望ましいケースが多いです。


まとめ

「不動産会社」と「管理会社」の違いや、依頼内容によって「不動産会社」「管理会社」どちらに依頼すれば良いのかなど、何となくお解りいただけたでしょうか。
マンション・アパート・駐車場などの一般的な不動産賃貸管理については、基本、管理業務を行っている不動産会社に依頼する方が望ましと思います。また、分譲マンション全体管理や大規模なマンション・ビルは管理会社に依頼する方が望ましいと思います。
建物規模や目的に合わせて、相談や依頼する会社を選びましょう。

参考)
不動産管理業務の経緯では、元々、不動産管理業務は不動産会社が行っていました。しかし、社会の不動産需要が高まる中、分譲マンションや大規模なマンションやオフィスビル、その他特殊な商業・多目的施設など、建物規模拡大や多様化が進み、管理の専門性が必要となりました。よって管理に特化した管理会社が設立され、現在、管理専門として業務行っている現状です。

 

 

 

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